羽田空港から6時間30分。目が覚めるとそこはタイ、バンコクであった。
カンボジアへ行こう
日本(Tokyo)→タイ(Bangkok)
現在日本からカンボジアへの直行便は飛んでおりません。
そのため乗り継ぎが必要になります。主な乗り継ぎ都市はバンコク(タイ)、ハノイ(ベトナム)、シンガポールです。
私たちはバンコク(スワンナプーム国際空港)経由で入国しました。

私たちは羽田からバンコクの航空券と、バンコクからシェムリアップへの航空券を別々で購入しているため、一度タイに入国する必要があります。
イミグレに行くと「アライバルカードを持ってるか?」と言われました。そんなもの持っているわけもなく、不機嫌になった入国審査官に「あっちに機械があるから早くとってこい」と怒られました。先行きが不安です。
無事入国することができた私たちは、空港内の食堂で小腹を満たすことにしました。

しかし、ここで問題が発生。
中は日本と同じようなフードコートになっているのですが、注文するには食事券?を購入する必要があると店員に言われました。
食事券を買おうとしたのですが、まさかのクレジットカードNG。
乗り継ぎの目的でタイに来ているため、タイバーツなんて持っていません。結局食事はできませんでした。先行きが不安です。
あきらめてセブンイレブンでコーラでも買おうとしましたが、200バーツ以上でないとクレジットカードが使えないそうでこちらも断念。結局何も買うことができず出国することにしました。先行きが不安です。
タイ(Bangkok)→カンボジア(Siem Reap)
小腹がすいたまま出国手続きをすまし、カンボジアへ向かいます。
カンボジアへ旅行する際はプノンペンとシェムリアップの2つの選択肢があります。
プノンペンはカンボジアの首都であり、高層ビルが立ち並ぶいわゆる都会です。
シェムリアップはプノンペンに比べると田舎ですが、トンレサップ湖やアンコールワット、パブストリートなどの観光地がたくさんあります。
今回はシェムリアップに行きます。
バンコク-シェムリアップ路線は一時期バンコクエアウェイズが独占していましたが、現在はカンボジアの航空会社、アンコール航空も運航しています。
搭乗するのはバンコクエアウェイズです。タイのFSC(Full Service Carrire)であり、タイ国内線から周辺国への短距離国際線をメインに就航している航空会社です。

搭乗口から飛行機まではPBBではなくバスで移動します。

機種はATR72。ATR社が製造する双発プロペラ機になります。日本ではJAL系列の日本エアコミューターやトキエアが所有しています。

1時間ちょっとのフライトですが機内食が配られました。さすがFSCです。
写真右上にマグカップのようなものがありますが、こちらの用途は不明です。おそらくCAさんに言ったら飲み物を入れてもらえるのでしょう。
この機内食で人生初のドラゴンフルーツを食べました。不味くはないけど自分で買って食べるようなことはしないかな。

無事カンボジアに到着しました。シェムリアップ・アンコール国際空港です。
この空港、到着ロビーには本当に何もなく、イミグレを通るとすぐにバスやタクシーの乗り場になっていました。
カンボジアへの入国にはビザが必要になります。
ネットで申請が可能で観光用ビザの料金は30ドルです。
ビザは必要ですが特に厳しい審査がある訳ではなく、入国料的なものだと思います。
一応到着してからビザ申請することも可能ですが面倒なので事前にネットで申請することをお勧めします。
Siem Reap・Angkor International Airport → Siem Reap

空港から市街地まではAirport Busで移動します。
イミグレを抜けてすぐ、Airport Busの人に声をかけられました。
私たちは11:00発のBusの予約を持っていたため、その旨を伝えたのですが、9:30のBusがもうすぐ出発するとのことでそちらに乗せてくれました。
料金は$8。現金で支払い無事乗車。
疑問に思った方もいるかもしれませんが、カンボジアには独自通貨リエル(៛)があります。しかしUSドルが使えます。
というか、どの店も基本USドル表記であり、1ドル以下のおつりが発生した際などにリエルが返ってきます。
1ドル=4,000リエルであり、例えば0.5ドルのおつりがあると2,000リエル返ってきます。
日本円からリエルは両替できないため、USドルを持っていく必要があります。
バスは案外快適で1時間程で街に到着します。
バス停に着くと早速トゥクトゥクのおじさんに声をかけられました。
ホテル名を伝えると1ドルで連れて行ってあげると言われました。
そしてこの後の予定を聞かれ、午後からトンレサップ湖、翌日にはアンコールワットまで連れて行ってくれることになりました。
彼にはドミノと呼んでほしいと言われたので、要望通りドミノと呼ぶことにしました。
人生初のトゥクトゥク、ワクワクが止まりませんでした。
途中でペットボトルの水をもらい、10分ほどでホテルに到着しました。

今回宿泊したホテルはKoulen Central Hotel。一泊5,000円ほどですがめちゃくちゃ綺麗でプール付き、サービスも素晴らしかったです。
ちなみにシェムリアップではプールなしのホテルを探す方が難しいです。東南アジアっぽいですね。
チェックイン時にサインを求められたのですが、なぜか漢字で名前を書いてしまいました。
自分の漢字本名をカンボジアの資料に残せたことを誇りに思います。(?)
チェックインが終わりホテルに荷物を置いたら昼飯を食べに行きます。
ホテルから歩いて10分程度のところにあるクメールキッチンです。
クメールとはかつて存在したクメール王朝のことであり、現在のカンボジアを指します。

よくわからないまま、かぼちゃを油で揚げた謎の料理とAngkorビールを注文しました。
Angkorビール、なんとたったの1ドルで飲めます。安い店だと0.5ドルとかもあります。そもそも物価が安い国ですが、ビールは特に安い気がします。
油っこくてしんどいかなと思いましたが、意外とあっさりしていて食べやすかったです。
一緒に行った友人が頼んでいた炒飯は日本ではあまり無いような独特な味(香辛料?)がして最高に美味しかったです。

呑気に食べていると、目の前でトラックが事故を起こしてました。
路駐プリウスの前に停めようとしたところ右側をぶつけたっぽいです。
店員がすごく野次馬していました。
Kompong Phluk – Tonlesap Lake
ホテルに戻り、プールでゆっくりした後、ドミノにホテルまで迎えに来てもらいトンレサップ湖に行きます。
トンレサップ湖はカンボジアに存在する湖で、「伸縮する湖」と呼ばれるそうです。
その理由は雨季と乾季で広さが大きく変化するためです。
乾季には琵琶湖の3〜4倍程度ですが、雨季にはなんと10倍以上もの大きさになります。
そしてこの湖にはたくさんの村があり、水上生活をしています。
トンレサップ湖のクルーズではこの村を間近で見ることが出来ます。
船着場はKompong Phluk(コンポンプルック)とChong Khneas(チョンクニア)の2箇所です。
本来はホテルから近いチョンクニアに行く予定でしたが、ドミノにおすすめされたのがコンポンプルックだったためそちらに行きました。
ホテルからトゥクトゥクでなんと90分。長旅ですが意外と快適な90分でした。

1人あたり30ドルでこの船を運転士付きで貸し切れます。約2時間のクルーズです。
しばらくクルーズした後、一度降ろされおばちゃんが漕ぐボートでマングローブと水上村を見学します。
まさかの5.5ドル必要で、少しびっくりしました。この後も色々と金を取られんじゃないかと不安でしたがここ以外取られませんでした。

2、3回転覆しかけましたが無事元の場所に帰ってくることが出来ました。
途中でマングローブがどのくらいの深さなのか聞いてみたのですが、私の耳には「10マイル(約16 km)」にしか聞こえませんでした。
しかしそんな訳がなく、結局どのくらいの深さかはわかりませんでした。そもそも英語だったのかも不明で、もしかしたらクメール語だったのかもしれません。
写真がなくて悔しいのですが、水上村で一番必要なさそうな自転車が置いてありました。一体何に使うのでしょうか。

ワニがいました。
その後また船に乗り、船着場まで戻ります。

帰りもドミノにホテルまで送ってもらいます。雨が降っていたので、カバーを降ろしてくれて非常に快適です。S&Z
S&Z Steak Burger

ホテルから歩いて2分位のところにあるバーガー屋さんです。1つ1ドルです。めちゃくちゃ安い。
注文するとその場で作ってくれます。1ドルにしてはかなり美味しいかったです。
PUB STREET

シェムリアップへ来たらPUB STREETは外せません。いわゆる飲み屋街です。
少しだけ飲んでビリヤードして、ドクターフィッシュをやってきました。

時間無制限で3ドル。良心的な価格設定です。店員は陽気で途中写真も撮ってくれました。
ドクターフィッシュしながらお酒も飲めます。
PUB STREETでは小さな子供がおもちゃを買って!とせがんできますが無視しましょう。

帰りは野生のトゥクトゥクを捕まえて帰ります。わざわざ声を駆けに行かなくても向こうから声をかけてくるので、値段を聞いて値引き交渉してから乗りましょう。
PUB STREET近辺のホテルだと大抵2ドルと言われると思いますが「1ドル!」といえば1ドルで乗せてくれます。
あとで揉めないように先に払いましょう。
ここで1日目は終わり。明日はアンコールワットに行きます。朝5時にドミノが迎えにきてくくれるそうなので早めに寝ます。
Angkor Wat
朝5時、ドミノがホテルまで迎えにきてくれました。
Angkor遺跡巡りに出かけます。そもそもAngkor Watとは12世紀にスーリヤヴァルマン2世により建設されたヒンドゥー教の寺院です。
ともとはヒンドゥー教の神ヴィシュヌを祀る寺院として造られましたが、後に仏教寺院としても信仰されるようになりました。
精巧な石造建築や壮大な回廊、そして壁一面に刻まれた繊細なレリーフは、クメール建築の最高傑作と称されます。
Angkor遺跡は数多くの遺跡から成りますが、その中でも以下の5つに絞って回りました。
- Angkor Wat
- Ta Keo
- Bayon
- Ta Prohm
- Banteay Kdei

日の出を見るべく朝一のAngkor Watに向かいます。
「ガイドしますよー」と声をかけてくる人がうじゃうじゃいましたが全て無視しました。

前日に、ホテルのフロントに朝早く出ると伝えたら朝食として弁当を用意してくれました。日の出を待ちながら朝食タイムです。
しかし曇りだったため日の出は見れませんでした!ざんねん!!
中を散策しに行きます。

なんのスペースかわかりません。

彫刻が非常に美しいです。

この階段めちゃくちゃ急で結構怖かったです。

Bayon寺院の入り口にはお猿さんがいました。
バイヨン寺院は、アンコール・トムの中心に位置する仏教寺院で、12世紀末から13世紀初めにジャヤヴァルマン7世によって建立されました。
最も特徴的なのは、塔の四面に刻まれた微笑をたたえる観世音菩薩の巨大な顔で、「クメールの微笑」として知られています。


Ta Keo Templeです。こちらはジャヤヴァルマン5世の時代に建設が始まりましたが、王の死により途中で中断されています。そのため未完成のまま残された遺跡になります。

Ta Phromは、12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建立された仏教寺院で、母親を弔うために建てられたといわれています。
最大の特徴は、巨大なガジュマルが石造建築を覆い尽くす幻想的な風景です。
遺跡が発見された当時の姿をできるだけ残す方針で保存されているそうです。

こちらは何をしているのかよくわかりませんでした。
多分宗教的な何かです。
遺跡巡りをした後はドミノおすすめのクメール料理店に連れて行ってもらいました。


クメール料理で有名なアモックです。
チキンや魚を蒸し煮にしたカレー風味の料理です。
正直めちゃくちゃ美味いのでいつか自分でも作ってみたです。ラブポ31さんお願いします。
納豆

Angkor Marketという地元のスーパーに行ってみたのですが…

日本の納豆が鬼のように高かったです。以上。
Killing Field
※少しショッキングな写真があります。
3日目。この日の午後の便でベトナムに行くのでカンボジア最終日です。
朝からKilling Fieldに向かいます。
ホテルからトゥクトゥクで向かったのですがここでトラブルが発生しました。
Killing Fieldまで3ドルと言われたので、1.5ドルで交渉して承諾をもらい乗車。
しかし降りるときに3ドル請求されました。少し言い合いになり何とか1.5ドルでおろしてくれました。
やはり野生のトゥクトゥクは乗る前に払う方が良いです。または配車アプリGrabを使うのが無難です。
Killing Fieldは1970年代後半のポルポト政権下で行われた大量虐殺の跡地です。
大量虐殺の原因はポルポト政権(クメール・ルージュ)の極端な思考にあります。
ポルポト政権では都市の富裕層が農民を搾取しているという考えがありました。そこで農業中心の完全な共産主義を目指します。
その結果政府関係者や教師、医者などの知識人を敵とし、強制的に地方へ移住させ農業に従事させます。その後の苛酷な強制労働により餓死、病死が続出。
さらにポルポト政権に反対する者は拷問や処刑を行い、実に170万人(国民の約1/4)が命を落としたとされています。

少しショッキングですが大量の頭蓋骨が収められています。
他の展示ではどのような方法で虐殺されたかなどが解説されています。一部日本語解説もありました。
少し気分が下がる場所ですが行ってよかったと思います。
Mealea Watbo


気分を変えてカンボジア最後の食事で、本格的なクメール料理を楽しめるMealea Watboに来ました。
他の店に比べると若干値が張りますが、とてもきれいで雰囲気もよく来てよかったです。


Siem Reap・Angkor International Airport
昼飯を食べ終わったらドミノにAirport Busの停留所まで連れて行ってもらいいよいよお別れです。
バス停まではいくらでも良いといわれたので少し多めに5ドル渡してさよならしました。

到着したときは何もない空港だと思っていましたが、出発ロビーの方にはコンビニやバーガーキング、スタバなど様々なお店がありました。
次はベトナム航空でベトナム、ハノイに向かいます。

カンボジア、行くまでどんな国か全く想像できませんでしたが想像以上に良い国でした。個人的にはトンレサップ湖のクルーズが楽しかったですね。
乗り継ぎがやや面倒ですがぜひ行ってみてください。
ハノイ編についてはまたいつか書きます。